
思い出した時に、家に帰ろうと思えるもの。
それが、手作りの瓶詰め。
季節の新鮮なものや熟したものが見つかると、ペーストやクリームにして瓶に保存。
ハワイに来てから身についた習慣です。
光のプリズムの色が濃い、ハワイ。
その影響もあって野菜やフルーツは、生命力に溢れています。
5年前来たばかりの頃は、ルッコラが苦すぎたりケールが固くて消化出来なかった。
でも今では、その苦味や強い張り、青い味が自然に美味しく感じるようになりました。
改良されていない、オーガニックのものが本当に簡単に手に入ります。
そして、小さな庭で育てることも楽しみのひとつ。
瓶詰めを作る時は大抵、スパイスやハーブを効かせて香りを瓶に閉じ込めます。
辛いものが苦手な私も南国で生活していると、ほんの少しのインパクトが欲しくなる。
最近作ったものは、ドライトマトペーストやハムス、ジェノバペーストやチャツネ、
何種類も香味野菜を刻んでオイルに漬け込んだもの、コンフィチュール、オリーブペースト。
使い方は様々。
グリーンオリーブのペーストをアボカドとおにぎりに忍ばせると、
梅干しのような滋養のある味わいになることを発見。
先日、ハワイのフルーツの中で気に入っているストロベリーパパイヤと、
摘みたてのライチでチャツネを作りました。
これが、たまらなく美味しい。
ブラックペッパーやパクチー、レモングラスを入れて、
カレーや野菜チップスにディップしたり、タイ料理を作る時の隠し味にもぴったりでした。
ストロベリーパパイヤは、割ると中が鮮やかなオレンジピンク。
口に含むと、花の香りがほんのり。
そのまま食べる場合は、必ず種をくり抜いた窪みにたっぷりライムをしぼるか、
リリコイ(パッションフルーツ)をのせて食べます。
これもハワイに来た時に是非試して欲しい、至福の味です。
忙しかった1日、料理はどうしよう。
そんな時に思い出す瓶の色。
不思議と料理がしたくなってくるのです。
