
旅は日常に近づくほど、奥行きを増す。
私には、旅に出たときのルールがあります。
どこにいても、心の底にある日常を混ぜていくこと。
それは例えば、バスタブにいくつかの植物や塩を入れ、住んでいる人と話して
土地のものを時には自分の手で料理してみたり、気候や光の色を味わって
その国のヨガスタジオに通い、Macと共に過ごすカフェを見つけること。
そこは、どこで生きようと私の還る場所。
不思議と旅の非日常的な感動や驚きを
安定した流れで日常へインストールしてくれるのです。
そして、浮つくことなく今ここにある美しさが鮮明に映る。
先月の北米の旅や昨年のNZなどの旅で
どこの国でも暮らしていけるように感じました。
それなりの越えるべきことはあるけれど、人はあっという間に順応していく。
自分が立つ場所も、選ぶ世界も、結局はその時の自分そのものような気がします。
だからこそ、今ハワイの生活が愛おしい。
月日を重ねるごとに、旅に出る度にそう感じるのです。
旅の終わり。
名残惜しくて、後ろ髪引かれながら機内へ乗り込むと
ハワイアンの機内はフラの音とハワイ語。
冷たい身体は解け、ああ帰ろう、私の家に。
帰る場所が、あの場所でよかった。
数時間後、ハワイ諸島が見えてきた雲の上に大きな虹がかかり
西海岸からの観光客たちから「ALOOOOHA!」と歓声が。
おかえりなさいと迎えられているような気持ちになりました。
いつどこにいても、自分の居場所を自分で作ること。
これは、私の小さな幸せの法則です。
ALOHA FRIDAY
