
心に現れるものを、外側へ顕す。
私の家族や親戚は、ほぼピアニストか音楽家です。
私は例外ですが、音がない世界にまで音を聴くほど、日常的に音の中にいます。
鯨やイルカの歌も、この世界の全ては突き詰めればバイブレーション。
私たちの細胞も、音の波。
人の身体に触れると、指先から音のように情報がやってくる。
音の中に色や香りを感じては、文や絵に落とすことも多い。
そんな私は日々、ジャーナルを書いているのですが
その時必ずMac BookのiTunesからイヤホンで音楽を聴きながら書きます。
場所はカフェやベッドの上。
自分の内側にステージのようなものがあって
それが移り変わる度、聴く音も変わります。
今は、以前ダウンロードした
Alexei and the spring。
坂本龍一さんのアルバムです。
深い湖の底に沈んで、心の底にあるものが泡とともに浮上してくるような
静寂と小さな躍動の中、次々ページが埋まっていきます。
心地よい錘が降りて、こんこんと深まる
瞑想のような時間。
その時の自分にちょうどいい、スケールや沁み入る音。
周りで繰り広げられる小さいけれど、美しい世界を
汲み取ってくれる最高のツールです。
次は、どんな音がやってくるんだろう。
桜舞う、美しい週末を。
