
エタニティビーチに桃色の光が射して、12月の世界が始まりました。
Kekemapaとは、ハワイ語で12月のことです。
11月のサンクスギビングの祝日に、身長より少し高いクリスマスツリーに
ひとつひとつ祈りを込めながら、飾りつけをしました。
ハワイでは、この日を境に生の樅の木がいろんな場所に並び始めます。
その芳しい香りはホリデーシーズンが始まるよ、という合図のよう。
ハワイのクリスマスのオーナメントは、自然のマテリアルのものが多い。
貝殻、流木、珊瑚、シーグラスやヒトデ、
木製のハワイアンキルトのモチーフを模ったもの。
サンタクロースが、サーフィンしていたりアロハシャツを着ている
カラフルなオーナメントも見かけます。
私は、ガラスの球体やクリスタルなど透明なオーナメントに
貝殻やヒンメリを合わせたシンプルなものを選びました。
それでもやっぱり、クリスマスは冷たい空気の中に存在する。
そんな記憶が細胞にインプットされているので
実感が湧かないまま12月を迎えます。
去年は、伝統的で美しい教会で聖夜のミサに参加しました。
イプ(ハワイの打楽器)のリズムと賛美歌。
星のモチーフに立つ蝋燭を渡され、小さな光で教会がいっぱいになります。
透きとおるソプラノの賛美歌に合わせて、フラが始まる。
その美しい声の振動と、嫋やかな動きは私の中を巡り
1年の出来事がもういちど体を駆け抜けていきました。
人々の眼差しが皆穏やかで、瞳の中に光が映り込んで星のようだった。
今年はクリスマスの少し前に新月が来るので、
それに合わせて星々を拾う小さな夜のピクニックへ。
それからいくつかのパーティと、あの美しいミサに参加しよう。
ハワイには静謐で神聖な場所がたくさんあるから
クリスマスはそんな場所で過ごしたいのです。
美しい1年の終わりの、はじまりです。
