
いつの自分も、その瞬間を知っている。
ブルーアワー、ブルーモーメント。
私が1日の中で最も好きな時間です。
サンライズ前の植物や鳥たちが目覚める頃
そして、サンセット過ぎの夕と夜が混ざり合った蒼の時。
全てがブルーに包まれて、音や香りが一段と際立つ。
ハワイはこの時間帯、島全体から甘い香りが昇ってきます。
ときめくような切ない気持ちになるのは
今しかない美しい世界に生きていることを思い出すから。
古代から人は、心を留め足を留め
その光と闇の境の蒼いベールを見ていたのかもしれない。
フランス人の友達とフィンランド人の友達は
自分たちの国にもその時間を感じる言葉があると教えてくれました。
フランス語では、l’heure bleue(ルールブル)
フィンランド語では、Sininen hetki(シニネン ヘトキ)
不思議な響きです。
ブルーアワーに瞑想することが多い私。
バックヤードにある水辺に座り、半眼で深く内側へ。
突然、背後で物音がして振り向くと。
友達がハワイの濃厚な蜂蜜と粗挽きマスタードのソースと
セージたっぷりのヴィーガンパテのサンドを抱えて立っていました。
ディープブルーの入り江で、ただ一緒に座って過ごす。
こんな小さな時間を祝福できることが
残りの全ての時間を濃密にしていくような気がします。
闇の中にこれから始まる、または終わっていく光が
反射して溢れてできる幻想的な時間。
こんな美しい時間が日常に組み込まれている。
星で暮らすことが幸せだと感じる瞬間です。
