
キッチンの壁に、新しくピカソの「平和の顔」が描かれました。
料理をしていると、優しくみつめてくれます。
そして、私が「光の時間」と呼んでいるサンセットの頃になると
美しい光の羽がやってきて、平和の顔と共に揺れるのです。
光の時間の頃、家のいたるところに黄金の吹き溜まりをつくります。
それは、雲の群れに見えたり鳥たちが飛んでいくようにも見えて、
壁が幻想的なスクリーンのようになるのです。
庭のプルメリアやバナナの厚い葉も、光に透けて息を呑むような
葉脈の模様を映し出します。
家の隣の大きな木に、鳥たちが集まり1日の終わりの歌を一斉に歌い始めます。
何時間でも光の時間の中で過ごしていられるなぁと思いながら、
夜の薄いブルーが降りて風の香りが甘くなるのを迎えます。
光模様の中でいつも、昔に聞いたハワイの光の伝説を思い出します。
全ての子供たちは、光の器を持って生まれてくるそうです。
その光の器は、子供達の心が動くどんなことも魅せて叶えてくれます。
空を飛んだり、海を魚たちと泳いだり、森の風になったり。
だけど、時間を重ねるにつれ、光の器に怒りや悲しみの石を入れるようになります。
光の器は輝きを失い、かつて子供だった人々は心が動くことを見失います。
でも、そのことに自ら気づいて、石でいっぱいになった器をひっくり返すと、
光は器に戻ってきて、なんでも叶えることができるのです。
古代ハワイには、ホ オポノポノという全てを許し受け入れ、
皆で話したり、感謝や愛でクレンジングしていく方法があります。
いつからでも、人は子供の頃の光の器に戻すことができるんだと思いました。
忘れてしまわないように、何度でも光は魅せてくれるのです。
光の時間の中で、自分の心を確かめ、器に光を集めるように
大切な全てに感謝します。
近くの小道に、シャワーツリーやプルメリアの花が
たくさんこぼれて香る、ALOHA FRIDAYです。
