
古代のハワイの人々の神様は自然でした。
そして、全てにマナ(万物の根源的なエネルギー)が宿っている。
毎日、小さな命からマナをこんこんと生み出す植物を見ていると
それがよくわかるような気がします。
日本のご神体も山や自然が多いので、私たち日本人には理解しやすいのかもしれません。
好きなホワイトセージのオイルを手の平に落とす瞬間や、
澄んだ空気の中にピカケの香りがうっすら香る時。
いにしえのハワイでは、抗うことなく自然のなす全てを受け入れ
植物たちのマナを眼で見る以上に感じていたことを思い出します。
植物は一緒に暮らす人の周波数と同調します。
アメリカではその生態を、捜査の参考に使うこともあるそうです。
ある家で事件が起きた時、現場の部屋の観葉植物の前に容疑者数人を通過させます。
すると、犯人が通過した時に数値が飛び上がるのだそう。
人知れず、人と共に喜び悲しんで驚いているのかもしれない。
実は植物が好きで長いこと勉強しているのですが
知るほど愛おしく、神秘的な存在に感じるのです。
2月にポートランドに行った時も、深い森や自然の溢れる場所で
植物の存在が近く、深い学びを体感してきました。
出会った植物の仕事をしている女性が伝えてくれた言葉が、今も心に残っています。
「ハワイの人たちも言葉ではなく、花や植物を編んで
レイに気持ちを込めて伝えるでしょう。
私たちはそれが何故だかよくわかる。
植物は私たちと共に生きてくれる、かけがえのない存在。
それを愛する人に、神さまに、宇宙に渡すことは、
私たちは繋がってるということなの。」
「ALOHA」の「ALO」は、共存する、分かち合う、今の瞬間に在るという意味です。
植物はまさに、私たちにとってそんな存在なんだろう。
そんな気がします。
5月の満月は黄金のかんむりのようで、
モンキーポッドの枝や花の影が重なり幻想的でした。
みんなが小さなしあわせで、つながっていけますように。
